私の資産運用の今の目標アセットアロケーションは日本株式30%、J-REIT10%、外国株式30%、外国債券30%である。「アセットアロケーションの最適化」で紹介したExcelシートで、J-REITを日本株とみなして分析すると、期待リターン4.25%、リスク13.95%となる。日本債券を含まないわりには、リスクとリターンのバランスの良いものとなっている。しかし、このアセットアロケーションは理論的に決めたわけではない。
2005年に分散投資を始めたときに決めたアセットアロケーションは、日本株式50%、外国株式30%、外国債券20%だった。これは「内藤忍の資産設計塾」を参考にして決めた。日本と外国を半々にして、リスクを下げるために外国債券を20%入れた。このころはBRICsというキーワードが流行っていたので、外国株式の1/4はBRICsだった。
その後は、思いつきでアセットアロケーションをいじって裏目に出ている。2008年には株式よりリスクが低いと言われていたJ-REIT入れて、日本株式40%、J-REIT10%、外国株式30%、外国債券20%とした。しかしリーマンショックでJ-REITが大きく値下がりして裏目に出た。2010年の秋に1ドル80円の円高を見て海外株式を増やして、日本株式30%、J-REIT10%、外国株式40%、外国債券20%とした。これも欧州債務危機で裏目に出た。
リーマンショックと欧州債務危機では、外国株式は先進国よりもBRICsのほうが大きく値下がりした。投資家がリスクを避けるときには、リスクの大きな新興国の通貨と株式が先に売られるためだ。BRICsはその後株価の戻る動きが鈍かったので、2012年初頭に処分してすべて先進国に切り替えた。2012年は先進国の株式がBRICsよりも大きく値上がりしたので、これは良い判断だった。
2012年に外国株式が大きく値上がりしたので、2013年初頭に利益確定して外国債券の割合を増やした。これが上に示したアセットアロケーションである。外国債券を増やしたのは、円安による為替差益を低いリスクで享受したかったからだ。結果として、外国債券の割合がこれまでで最も高い30%となり、リスクとリターンのバランスが改善された。しかし、これはねらってやったわけではないく、たまたまそうなっただけである。
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