2012年11月24日土曜日

長期分散投資

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リスクを取ると決めて資産運用を勉強すると、何か間違えない限りは必ず「長期分散投資」に行きつく。長期分散投資では性質の異なる複数の資産を組み合わせて運用する。まず運用資産の何割をどの資産に割り当てるか決める。これをアセットアロケーションと言う。最初にアセットアロケーションを決めて投資したら、あとはその割合が崩れないように維持する。それを少なくとも20年以上続ける。

資産の種類としては日本株式、日本債券、外国株式、外国債券の四つを用いている場合が多い。運用資産の何割をどの資産に割り当てるかは、どれだけリスクを取るかで決まる。リスクが決まれば、そのリスクで最大のリターンが得られる組み合わせを現代ポートフォリオ理論(MPT)で算出できる。

長期分散投資ブロガーの殿堂」では、長期分散投資を実践している複数のブロガーのアセットアロケーションを見ることができる。国民年金の運用も「長期分散投資」なのでアセットアロケーションがある。以下に示した年金積立金管理運用独立行政法人の基本ポートフォリオがそれだ。
この方法でまず面倒なのは、自分に適したアセットアロケーションの決定だ。これには「長期投資予想/アセットアロケーション分析」や「myINDEX 資産配分ツール」が役に立つだろう。「長期分散投資ブロガーの殿堂」を見てもわかるように、あまり厳密にアセットアロケーションを行う必要はない。大きすぎるリスクを取らないことと、MPTの効率的フロンティア曲線から大きく外れないことだけ気を付ければいい。

もう一つ面倒なのは投資する商品の決定である。投資信託を用いることになるが、同じ日本株の投資信託でもたくさんある。長期分散投資家に好まれているのは、運用コストの低いインデックスファンドと呼ばれているものだ。三井住友トラスト・アセットマネジメントのSTMシリーズや、三菱UFJ投信のeMAXISシリーズが流行っている。参考までにマネックス証券のインデックスファンド一覧を紹介しておく。

ここまで長期分散投資とその実践方法を駆け足で説明してみた。もっとよく知りたいと思った人は、長期分散投資に関する入門書を読んでほしい。私のお勧めは「内藤忍の資産設計塾」だ。2005年に出版された初版は、具体的な商品の組み合わせは感心しないものだったが、長期分散投資に必要な知識を浅く広く網羅していてとても参考になった。以下に紹介したのは、この本のもうすぐ出る第3版である。

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